海洋深層水とは何か？

海洋深層水とは、深度200メートル以深の深海に分布する水のことで、北極や南極付近で生成されたものが、1000年単位の時間をかけて移動してきたもの。陸の影響を受けないために清浄度が高く、光が届かないために、植物プランクトンの栄養源になるはずの無機栄養塩や必須微量元素が豊富に含まれ、人間の体液組成に近い。それを濾過して脱塩、ミネラル調整してミネラルウォーターとして流通している。

おすすめの海洋深層水

濾過することで、ほぼ純水とミネラルのかたまりに分けられる海洋深層水は、再組成で目的に応じたミネラルウォーターにつくり変えられる。純水となったものは、生物が利用できる栄養素がないために、長期に渡って水としての機能を失わない。しかし、普段飲みに使うなら、海洋深層水の特徴である清浄性とミネラルバランスを意識したい。

様々な組成の海洋深層水を製造している赤穂化成には、「赤ちゃんの軟水」という海洋深層水を利用したミネラルウォーターがある。これは、国立健康・栄養研究所が理想的な摂取比として勧めているCa:Mg＝2:1に調整したもの。赤ちゃんの摂取を想定して、放射能検査なども週1回のペースで行い、安全に細心の注意を払った商品でもある。ミルクづくりや離乳食を意識して開発されたものであるが、大人が普段飲みしても美味いと感じられる海洋深層水である。

海洋深層水を使ったドリンク「ミウおいしい水」
海洋深層水の浸透に一役買ったダイドードリンコの「miuおいしい水」は、純水に高知県室戸沖374mの海洋深層水由来のミネラルを添加して成分調整し、硬度88mg/Lの中軟水としている。